ゴールデンカムイ第7話 感想 誇り高い最後の狼と冬眠中の熊も恐れる悪夢の殺し屋

互いの信念でぶつかる
前回、谷垣と二瓶鉄造の本当の目的に気づいた杉元一行、翌日を待ち伏せる2人を発見する。狩りの様子を伺いつつ妨害を図るも、狩りを邪魔される事を何よりも嫌う二瓶と、二瓶の刺青を狙う杉元がぶつかり合うところで終わりました。
わー続きがー
二瓶鉄造の口癖がなんともあれなんですけど、彼は囚人ですがただ人を殺したくて殺したというものでもなく、なんというか彼の美学のような生存における哲学のようなものを主軸に生きているだけなんですよね。自然の摂理で生きている故にそうなってしまっただけというか…。
強いものと戦うのが生きがいであり手出しした奴は万死に値する。人間界は人は殺したらダメですけど…動物界に生まれてこれたらよかったのかも…笑
怪我をしている谷垣を見つけ助けているところなんかも、軍人というのは一目見ても判りますし、囚人の彼にとっては助けて得をする存在でもないはずですが、単純に怪我をしたものには手を貸す。彼の人格のようなものを感じました。
故郷にも軍にも居場所を見出せない谷垣を諭すシーンもそう、単に悪い奴ではない気がしてしまう。殺人犯だけど…
そこには単純な善悪では決められないものも感じますよね。

さて、戦闘シーンの杉元は鬼神のようないで立ちで、普段の優し気な雰囲気が全く無くなるのですが、そのギャップカッコよすぎる。
激しくぶつかり合ったその先に何があるのか…。
あらすじ
第7話
銃で殴り掛かる二瓶と腰につけていた鉈を振り下ろす杉元。二瓶の指が飛ぶ。
それても頑として動じない二瓶、激しくぶつかり合い攻防を繰り広げるなか、
杉元が白石に「早く銃を拾え」と言うが、落ちている銃に乗りうなりを上げる猟犬「リュウ」に手を出し思いっきり噛みつかれる白石。
リュウの首輪をつかむと思いっきり投げ、なんとか銃を取り上げることに成功した。二瓶に銃を向け有利に事が進められると思ったその時、アシㇼパがに銃を向け谷垣が現れた。
アシㇼパに手を出そうとした谷垣に激高し、戦っていた二瓶のことなど目もくれず谷垣に向かいだす杉元は手に持っていた短剣を谷垣の顔面に向け放った。とっさに左手でかばうが谷垣の掌に短剣が突き刺さる。
がら空きになった二瓶が杉元にとびかかる。子供を盾にするとは卑怯だと白石が言うものの、アシㇼパが刺青人皮を持っていたことを知る谷垣は無関係な子供ではないことを踏まえ、アシㇼパを挟み打ち合いになることも辞さない姿勢をと見せる。
しかし、アシㇼパの安全を第一に考える杉元は、白石に詫びるとアシㇼパに自分たちを始末するところを見せないことを条件に交戦を辞めることにする。
木に縛り付けられた、杉元と白石。2人の悲鳴が聞こえないほど遠くに連れて行けと命令する二瓶、
拘束され谷垣に連れていかれるアシㇼパ。「殺すな!!」と叫ぶ声だけがその場で空しく残るのだった。
連れていかれるアシㇼパに気をやっていたそのほんの一瞬だった。二瓶が振り返ると気に括り付けられてい2人の姿はどこにもない。白石の通り名を口にする二瓶…。
大声で谷垣に2人が逃げたことを伝える二瓶。
「杉元!」杉元が助かったことに歓喜するかのように名前を叫ぶアシㇼパであったが、居場所がばれぬように口をふさがれる。
森だと隠れる場所も多く奇襲を懸念した谷垣は、開けた見通しの良い渓流沿いに歩く。抱えられていたアシㇼパだったが、急に暴れ始める。静かにするように諭しながら歩く谷垣だが、アシㇼパの暴れる理由は他にあった。
「ここは通っちゃダメ!鹿垣だ!!アマッポがある」
仕掛け弓にかかってしまった谷垣、助けようと処置するアシㇼパ、そこに現れた二瓶鉄造。
無意味な戦いをやめるように諭すアシㇼパだが、止まらない二瓶の野望。
アシㇼパで白狼を誘き出すことにした二瓶、蝦夷狼の最後に見た人間になるために、獣と獣の殺し合いが始まる…。
生き残るのは最後のニホンオオカミ誇り高きホロケウカムイか、冬眠中の熊をも恐れる悪夢の殺し屋か今信念のを駆けた戦いが始まる。
なんか嫌いじゃない。二瓶カッコいい。
囚人であり殺人犯ではあるけど、やっぱ嫌いじゃないですね。二瓶鉄造。なんか猟師魂の熱い良いおっちゃんって感じ。谷垣のこと結構気に入っててかわいがってる感じするし。
お父さんと子供みたいな…いや、おじいちゃんと孫に近いかも。
戦いのシーンは呼吸忘れそうだった。
この前も出てきたけどアマッポ危なくない?
谷垣が怪我を負うシーンで出てくるあれですが、前回は杉元も引っ掛かりそうになってましたよね。
あれは危険な仕掛けですよね。あんなん私だったら仕掛けて、わすれて、自分でかかりますよ…。

あの時アシㇼパが口にしていた「しがき」って言葉も気になりましたね。
しがき?ってなんだ?もの知らないからな。
漢字にすると…。ほう。「鹿垣」なんだね。
なんでも狩りをするときに獲物が逃げないように人が並び立って垣を作ること。
ふんふん。んん?
誰もいなかったでしょ?
もう少し探してみると。
あった。「ししがき」って読むって書いてあるけどこれだ。
竹や枝付きの木で荒く組んだ垣。獣が田畑に侵入するのを防ぐためのもの。また、戦場で敵の侵入を防ぐために用いた。
ふんふん。なるほどね。谷垣が通ろうとしたあそこのあれの感じのことか。
やはりデジタル大辞泉様様だわ。
言葉知らないけどなんとなく雰囲気で分かるものではあるけど、ちゃんと知るともっと物語がよく見渡せるような感覚になって好きですね。
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