ゴールデンカムイ19話 感想 持っている者と持たぬ者。尾形百之助の手に入れたいものとは一体何か…

あなたのソウルフードは何ですか?
ゴールデンカムイでは色んな食べ物が出てきますね。狩りで獲ってきたきた生き物で食事を作ったりなど…生きることとは切っても切れない食べること。
毎日何も考えず当たり前の存在としてただ摂取していたものだとしても、時としてその行為や食べていたものに自分が支えられていたんだと思い知らされることがあります。
ただ口にしていた母の握ったおにぎり。出されたら当たり前に食べていたのですが、自分で作るようになるとそのおいしさや、安心感が自分を支えてくれていたことを思い知る。
口したに記憶や味、感覚と結びついているそんな心が結びついてしまっている食べ物。
ゴールデンカムイにもそんなシーンが幾度となく登場します
杉元の干し柿や、谷垣のかねもち…アシㇼパの動物の脳みそ…笑
いい記憶のあるものもあれば、中にはそうでないものもあるでしょうね。それでも自分の意識とはかかわらず食べるだけでその時の自分に戻れるそんな食べ物があなたにもありますか…?

さて、大雪山を越えて十勝平野に出た杉元一行とそれを追いかける谷垣達ですが、釧路湿原にてようやくその姿を発見しましたね。これからまた新しい旅の始まりになるのでしょうか?
あらすじ
第19話 カムイホプニレ
釧路湿原で釧路に伝わる踊りである「サロルンリムセ(鶴の舞)」を踊るアシㇼパを見つけた谷垣達。
道すがらに出会ったアイヌの民にアシㇼパを尋ねた所ようやく見つけ出せたのだ。はしゃぎながらはアシㇼパのもとに駆けよるチカパシ。
杉元達と一緒にいる尾形の姿に「なぜここに…」と思う谷垣。
合流した二組は、谷垣達が出会ったアイヌの民のコタンに遊びに行くことに。訪れたコタンはヒグマが獲れて賑わっており女達が唄う歌が聞こえてきたり、男達のオココクセという叫びが聞こえる。
カムイホプニレという狩りで獲れた熊を送る儀式が行われていた。
アイヌ独自の文化を説明するアシㇼパ。その中のに神に送る「イナウ」とゆう木の削りかけで出来たものがありそれをたくさん持っているカムイ(神)は地位が高まる。カムイがもらったイナウは金や銀になり財宝になると言われているそうだ。
「あっちでも、こっちでも金には価値があって沢山持っていりゃ幸せになれるって訳か…」
そうつぶやく杉元だった。
宴会も盛り上がる中でアシㇼパに声をかけた谷垣。フチの様子を聞き、肩を落とすアシㇼパ。
谷垣とのコタンでの一件で良く思わない尾形だったが、その誤解は事実を知る杉元によって解かれた。
フチの為に、そしてフチを気がかりにするアシㇼパを思いやり、二人の為一度コタンに帰ることを勧める杉元…
一方、白石を連れ去られたことにより、鶴見中尉に叱られるとうじうじしている鯉登少尉とそのお守りをさせられる月島軍曹だったが、そこに現れる鶴見中尉。
鶴見中尉を前にすると早口の薩摩弁になってしまう鯉登少尉に通訳をさせられる月島。
旭川での任務を外され、鶴見中尉の囚人狩りに参加することになる鯉登少尉。そこで話に上がったのは裏切ったであろう尾形の事であった…。
人は金に翻弄される
物の価値は誰が決めるのだろう。少なくて珍しいもの、数が多くてありふれたもの、見ための美しいもの、見にくいもの、輝くもの。価値を決めたのは人間なのになぜかそれに振り回されるようになる。
金だってただの自然からできたただの物質にすぎにないのに。
人が良い物だと決めると途端に価値を持ち始める。
でもそうやって決めた価値に振り回され、命さえも奪い合うなんとも滑稽だ。

そんな金を見つけ出す為に刺青の囚人を探し奪い合う杉元達。これからどのように取り合い、無くし、何を見つけるんでしょうね。
この奪い合いには希望があることを願いたいものです…
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