ゴールデンカムイ32話 感想 人斬り用一郎と鬼の副長 死すべき時に死ねなかった者の末路

ピンチを切り抜けて旅は続く…

豪雪の中なんとか助かった杉元達は助けてくれた、昔使われていた灯台を守ってきたロシア人のご夫婦に感謝してまた旅へと出る。恩返しに家を出て帰らない娘をついでに探す手伝いをすると伝えて…
灯台で食べていたボルシチおいしそうだった…(*´Д`)
灯台をあとにし、国境まであと130キロ離れた地点まで来た杉本達、国境を越えたアシㇼパとはまだまだ離れている。お互い離れた土地に居ながらも似たような内容の会話をしていたり、不思議と繋がっている。
そういえば、
豪雪の中遭難した杉本と谷垣とチカパシが浅く掘った穴でソリ犬達と寒さをしのぐシーンで、谷垣が作ったかねもちを食べるシーンもまた、日露戦争時代にお互い認識はないものの偶然会っていた谷垣と杉元を感じさせる良いシーンだった。
なんだかどこでも不思議と繋がっている。
さて、父ウイルクの記憶を辿る旅中のアシㇼパ。昔の父をよく知る人物が居ると聞いて会いに行くことことになります。
あらすじ
第32話 人斬り
樺太でキロランケに連れられ父の記憶を辿るアシㇼパと、彼女を追いかける杉元一行。
その一方北海道本土で動いている土方歳三率いる一派は、現在釧路の港町にいた。
網走監獄の隠し部屋で軍の追跡を免れていた土方たちは、その隠し部屋にあった犬童の集めた情報の中から、刺青囚人「土井新蔵」の手掛かりを元に聞き込みをしていた。
声をかけたアイヌのヤン衆の男「キラウシ」から有力な情報を手に入れ、土井新蔵を追いかけるために、キラウシに案内を任せ根室へと向かうのだった。
土井新蔵…またの名を「人斬り用一郎」と呼ばれた元殺し屋である。
30年前にアイヌコタンに流れ着きアイヌの女性と結婚して静かに暮らしていた所、しかし、恨みを持つものが妻を人質にさらったため、妻を取り返す際に相手を殺害し、網走にし収監される。脱獄後は病気になった妻を見取り、その後は近くの漁場で働いて暮らしていた。
年を取り人斬り用一郎の面影なく、頼りない老人となっていた土井新蔵。
追いかけていたのは土方たちだけではなく、人斬り用一郎の被害者遺族もまた彼を探していた。網走の元看守を雇い彼を探している者たちが多数いるのだ。
変わり果てた人斬り用一郎
居場所を突き止めた土方一行
人斬り用一郎へ恨みを持つ者たち
根室の静かな漁場で大きな波乱が起きようとしていた…
死すべき時に死ねなかったものの末路

歳を取るのは止められない。それでも生き方はその姿に出るものだ
同じ時代を生きた土方歳三と土井新蔵。
年も近い彼らだが、年の取り方に大きく違いがある。生き残りただ残された日々を淡々と生きた土井と、生き残ったことに意味があると信じ日本の為にと生きる土方。
2人の生き方は違うが、同じ時代を生きてきたお互いへのリスペクトを感じました。
生きる亡霊などといわれる土方が、今後もどのように命を燃やしていくのか見逃せませんね!
この記事へのコメントはありません。